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歴史・地理 その33「ド素人の妄想・仮説 五国志! 中国はいずれ五つの国に」


本 手元に今の中国、中華人民共和国の地図と三国志時代の地図、そして、中国の歴代王朝の年表があります。これを眺めていると雑学脳が騒ぎ始めます。中国の歴史に対してそれほど深い造詣を持っている訳ではありませんが、雑学脳の特色として「おいしそうな」ところを見つけては楽しみ、くっ付けてみてはその妄想を仮説と言い張って楽しみます。以前に、「歴史・地理その5」で「何故、中国はヨーロッパにならなかったのか」という、これまた妄想と紙一重の仮説構築を楽しみましたが、今回はその発展(悪ノリ)版です。中国という広大な大陸がヨーロッパのように多様な国家を生み出さなかったのはその地域の「閉鎖性」、特に海路が片側にしか開けていなかったため、ヨーロッパほどには激しい民族間の交流が生まれず、とにかく「中原」、黄河中下流域、今の河南省辺りから山東省の西部、河北省・山西省の辺りを制したものが天下を取るというシンプルな「国家観」が支配的となったからではないかと、テキトーな仮説(?)を勝手に考えて楽しみましたが、中国の歴史を改めてみれば、ヨーロッパにも引けを取らないくらい色々な国が存在しています。「三国志」の時代の後、四世紀から五世紀には「五胡十六国」なんて時代があり、異民族がせめぎ合っていた時代があり、その様相はヨーロッパ的です。春秋戦国時代もそうですけど。

五世紀に北魏が華北を統一し、そのゴッタ煮状態の時代は教科書的には終わりますが、その後、581年に隋が天下を統一するまでは、まだ「諸国乱立状態」は続きます。ちなみに「五胡」とは、匈奴や鮮卑・羯・羌などの、中国風に言えば北方の「胡(えびす)」を指し、要は周辺の「蛮国」で、おそらく遊牧民族でしょう。「十六国」とあるのは一応、「胡」ではない国でしょうが、十六よりもっと数はあったようです。それらが、なぜ、ヨーロッパのように多様な国家として定着せず、最終的にはあの広大な大陸を一つの王朝(国家)が支配しているのでしょうか。例えばロシアのように、国土は広大ではあってもその殆どが居住には適さないのとは違って、中国は黄河、揚子江を持ち、土地は肥沃です。せめて(?)三国志の時代が何故続かないのでしょうか。

それは、中国大陸の中でも「中原」のエリアが圧倒的に肥沃だからでしょう。多分、金(宋を侵略した国)の例を見ても、そこから北方には鉱物資源(鉄、金)も豊富で、だから、そこを押さえた者は最も強大な国を作り、そうなれば「帝国」となり、天下統一を目指す、という構図が「中華思想」の根本にあるのでしょう。907年に唐が滅びてからは、今度は「五代十国時代」に入ります。十世紀ですね。遼が現れ、宋(北宋)が中原を支配するまでの間です。その後は元、明、清と続き、「諸国乱立状態」の時代は終わります。ちなみに、金も一度は中原を支配しますが、中国史の中で「王朝」とはどうも認められていないようです。おそらく、占領しただけで、その地に行政機関を持っていなかったからでしょう。中原を統治していたとは認められないから「王朝」として、その名を残せなかったのでしょう、多分。

で、本題です。明、清、そして辛亥革命により中華民国となり、今は中華人民共和国ですけど、国家としては、支配者は変わるものの、帝国としての体裁は十世紀以降保ち続けています。漢民族の定義を「大漢帝国」の末裔(漢文化を共有する民族)と大雑把に定義するなら、中国の歴史は「蛮族(胡)」と「漢民族」との交代劇です。最初に中国を統一した秦は地理的に見て、今のウイグル系の民族だったのではないでしょうか。となれば異民族で、それを漢が倒し、その漢は魏によって滅ぼされますが、魏はやはりウイグル系の民族だったのでは。それを漢の末裔である蜀が倒そうとしますが、それを果たせず、中国は五胡十六国の時代に入り、隋の成立までドンチャン騒ぎ状態となりますけど、この隋が漢の正当な後継とは思えない。歴史を見ていると、ドサクサまぎれに出てきた国という感が強い。唐はどうか? これは勝手な憶測ですが、中国にとっては「国の祖」的な「周」の扱いを見ても、隋は「簒奪者的」であり、唐は「擁護者的」に見えます。となれば、漢族は唐によって中原を奪い返し、今度は契丹(キッタン、キタイ)族が遼を立てて中元を支配する。その遼を「周」の流れを汲む宋が滅ぼし、宋は女真人の金に追い詰められ、モンゴル帝国に息の根を止められます。そのモンゴル帝国を倒したのは江南から攻め上がった明。南宋が追いつめられていた辺りなので、これも漢族とみていいでしょう。

さらにこの明を滅ぼしたのは女真人の清。この清を倒したのは中華民国であり、それは中華人民共和国へとつながっています。これは自ら名乗っているように漢族でしょう。こうして見ると、中国は「漢族」と「蛮族(漢族が云うところの)」が交代で支配しています。では、次は「蛮族」の時代か? 

さあ、ここからが「妄想五国志」の始まりです♪ まず五国ですが、「北京(中南海)」「上海+台湾(中華民国)」「中国内陸部の農村地帯」「新疆ウイグル」「チベット」。「北京」は中国の政治都市。そこにある中南海は中国共産党の根城。軍(人民解放軍)は共産党の軍。「上海」は中国経済の要のエリア。「台湾」は中国の中でも異質というか、もともとが北京の共産党とは政敵の国民党がいる国。この国民党が息を吹き返しそうな気配。中国内陸部はその経済発展の恩恵に十分与かれず、政治的な力も弱いが、なんせ人口が多い。その後ろには長く中国に占領され続けている「新疆ウイグル」と「チベット」。その動きは近年キナ臭さを増しています。中国共産党の金科玉条は共産主義ですが、これは20世紀にもうその求心力をとっくに失っています。北京の力は軍の力。上海エリアの沿岸は経済力。ここが「政経分離」を原則に台湾(中華民国)と「利」によって接近することはあり得ます。特に、共産党の「粛清」とやらで、このエリアには「反共産党」の空気が強いのでは。そして、中国が如何に経済大国になろうと、その恩恵に与かっているのは都市部のみ。中国の殆どの国民、特に内陸部の者には不公平感が強いのでは。新疆ウイグルとチベットはもともと中国ではない。

「五国志」の火の手はまず上海辺りから上がるのでは。共産党に対する不満が頂点に達した時、台湾が手を打ちます。「うちと組まない? 共産党なんかに支配されたままだと、美味しい思いはできないよ。軍事力ならこっちにもあるから」なんてそそのかしたりして。それに気付いた北京は、人民解放軍の武力で圧力をかけます。上海辺りの経済人は危機感を持ち始め、ますます、「本当の資本主義を知っている」台湾の国民党寄りに。嘗ての「金門島」で再び人民解放軍と台湾の軍隊が睨み合うことに。国民党に対して、ベトナムやフィリピンが協力的な動きを始めます。この機に乗じて「新疆ウイグル」と「チベット」で反共産党の動きが活発化。内陸で周辺のキナ臭さに、「利も無いのに危険には晒される」人々が、その数の多さで指導者を自発的に選び、こちらも反共産党の機運が高まる。まずは、後ろから来そうな「新疆ウイグル」と「チベット」の指導者層と連絡を取り合い、自らの安全保障を図り始めます。ついに、金門島で半世紀近くぶりの砲撃が人民解放軍から行われる。最初は威嚇のつもりが、次第に局地的衝突に。上海と台湾はもう後には引けない。国民党を立てて、共産党に反旗を翻す。

国民党は中国内部の人民と連絡を取り合い、人民解放軍の背後から牽制をかけるように、ベトナム経由で武器を提供。日本とアメリカは静観するしかない。次第に北京は上海、台湾の国民党、内陸部の人民、新疆ウイグル、チベットと「一対四」の図式に追いやられる。核で威嚇したいが、そうなるとアメリカが動き始める。ついに国民党軍と人民解放軍(共産党軍)が本格的に武力衝突。国共内乱が再び始まる。中国の正当な後継者は「中華民国」との御旗のもとに、上海の富裕層を中心に共産党離れに拍車がかかる。長江の南では独立の機運が高まり、「三国志の呉」が江南一帯を押さえる。北京は揚子江を挟んで、呉と睨み合い、政治的優位さでかつての「三国志の魏」となる(魏も天子という玉を持っていたからね)。中国内陸部の人民は共産党に嫌気がさして、自治を開始。かつての「三国志の蜀」となる。呉は蜀と利害が一致し、中立(不可侵)条約を結び、ウイグルとチベットはもともと領土的野心を持っていなかったので、これまた中立(不可侵)条約を結んで、独立の道へまっしぐら。

こうして魏は「中華人民共和国」、呉は「中華民国」、蜀は「中華共和国」、ウイグルとチベットはそのままの国名で、中国は5つの国に。政治的求心力を失い、中原は得ているものの、様相としては非常に不利な「中華人民共和国(共産党)」は局面打開のため、「核兵器」の使用を検討し始める。その情報を得たアメリカは「核満載」の第七艦隊を東シナ海に展開。追い詰められた北京は遂に核の使用を覚悟して…、って、これ「五国志」じゃなくて、世界滅亡の核戦争の序章じゃねえかよ…。あり得ない? 分からないよぉ…。ハイ、「妄想五国志」、あとは知らんということで、お粗末でした。

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