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歴史・地理 その8「アングロサクソンと戦ったアジアの小国 日本」


本 タイトルに「アングロサクソン」と掲げましたが、これを人類学として定義しようとは思いません。一般的にはゲルマン系のアングル人、ジュート人、サクソン人がグレートブリテン島に侵入し、イングランドの基礎を作った部族ということで間違いはないと思いますが、補足すれば、イングランド全域を支配したサクソン人という事になるかと思います。で、アングロ(アングリア=イングランド)サクソン人。ただここでは、歴史をさかのぼっての定義ではなく、前述したとおり人類学的にどうのこうのというより、要は「白人」「コーカソイド」、イギリスやアメリカを支配している「WASP(White Anglo-Saxon Protestant)」としてアングロサクソンという表現を取ります。実際、このアングロサクソンが国家を形成しているイギリスとアメリカが、アジアの「モンゴロイド(黄色人種)」と対象を成す「コーカソイド(白人)」であると考えますので(ちなみに黒人は「ネグロイド」)。アメリカは混血が進んで、純粋なアングロサクソンは少ないようですが、英国王室の遠縁の大統領もおり、支配層であることは間違いないと思います。
    
このアングロサクソン、つまりイギリスとアメリカはかつてほどの国力は無いとはいえ、いまだに世界を牛耳っているといっても過言ではないでしょう。特にアメリカは、陰りが見えるとはいえ超大国である事に変わりはなく、いくら中国やロシアが台頭してきたとはいえ、特にその「軍事力」は圧倒的なプレゼンス(存在感)を示し続けています。イギリスは多少「斜に構えたような」存在ですが、元はといえばアメリカの「持ち主」です。この両国がユダヤ資本のバックアップ(連合?)を受けて、強大な存在になっているというのは予定調和的、かつ象徴的な捉え方となりますが、これも、まあ、概観するに間違いではないでしょう。特に第二次大戦中はその図式がより強固となり、戦後世界を支配しています。

このアングロサクソンにアジアで真っ向から国の存亡をかけてド派手に戦った国は日本だけでしょう。朝鮮戦争時の北朝鮮やベトナムがあるではないかといわれるかもしれませんが、前者は中国との、後者は当時のソ連との代理戦争でしょう。その証拠に、どちらも国の存亡をかけるところまでは行っていません。アメリカの停戦と撤退が結末です。ベトナムがアメリカ本土を占領したというなら、アングロサクソンの完全敗北ですけど。このアングロサクソンの連中は最終的に「負けた事」がない。局地的敗北であれ、あの手この手で「負け」を絶対に認めない。政治的にも同様。あの手この手で「自らの非」などは絶対に認めない。認めると、自国の利益にならないからです。
   
では、なぜアジアの小国日本、司馬遼太郎の「坂の上の雲」の言葉を借りれば「アジアの誠に小さな国」が、なぜ世界の支配者、そんなアングロサクソンとあそこまでの死闘を演じる破目になったのか? もっと早い段階でいえば、どうして日本はアジアの小国でありながら、欧米列強(白人)の侵略(植民地化)をアジアで唯一許さなかったのか? それどころか、恐ろしい勢いで近代化を図り、第二次世界大戦(太平洋戦争)ではアングロサクソン(アメリカ)とド派手なドンパチの果てに恐ろしいほどの敗北を喫しながら、戦後、世界第二位の経済大国にまでのし上がり、今は少々スカンピン気味とはいえ、なぜ、まだまだ世界のトップクラスに通用する力をアジアの片隅で維持することができているのか? 考えれば誠に不思議な国です。不思議がっているだけでは芸がありませんので、その理由を考えてみます。大半はアングロサクソンなるものに関する事になりますが…。
  
まず、日本(旧大日本帝国)がアングロサクソン(アメリカ)と開戦せざるを得なかったのは当時の国務長官コーデル・ハルに直接の原因があると考えます。一般的にもそうでしょう。日本に突き付けられた通称ハルノート、「日米間協定の提案基礎の概要」の内容を(詳細は省きますが)一言でいえば「中国・仏印から即時撤退し、中国の国民党を支持し、日独伊三国同盟を破棄せよ」ですが、要するに「全てから手を引いて、おとなしくすっこんでろ! 俺たちと同じような事をやるのは生意気だ!」と言われたも同然です。更に言えば、戦いもしていないのに「降伏しろ」と言われたようなものです。和解などという外交姿勢は微塵も見られません。相手がもし同じ「白人(スラヴ系、ゲルマン系等)」だったら、これほど近代史の中で比較するものが無いほどの傲慢な要求をできたかどうか…。このような要求を突き付けらえれて、「ハイ、わかりました」という近代国家があるでしょうか。

当時のアメリカ大統領、フランクリン・ルーズベルトも了承していた訳ですから、国家レベルの恫喝であり、日米開戦を望んでいたのはアメリカであるといってもいいでしょう。とはいえ、もしそのときの日本がまさにアジアの取るに足らない小国であったとしたら、このような子供じみたヒステリックな要求を突きつけて来るでしょうか。アジアを自分たちの美味しいご馳走にするため、邪魔になるものを潰しておきたいから、仕掛けてきたのです。ちなみに、このハルノートは、イギリスのチャーチルやソ連の策謀との説もありますが、「陰謀説」は何事にも付物ですので、それならば、アメリカは「乗せられた」という事になるだけです。余談でした。
    
私は一般的にいう「右」でも「左」でもありませんが、このハルノートは世界中の知るところのものです。だのに、誰も批判しようとしない(一部では批判されているようですけど)。しかも、このハルノートゆえにその対抗策を考え抜いて敢行された真珠湾攻撃に対して、「リメンバー・パールハーバー」を開戦気運の高揚に利用し「卑怯なジャップを許すな!」というスローガンに利用しています。常識的に考えれば、外交文章(宣戦布告)の遅れなどそれほど珍しい事でもなく、それよりも自国の軍事拠点を戦時下ではないとはいえ、遥か大海の向こうにある国(明らかに仮想敵国)から奇襲を受けるなどというのは、これまた、私の知る限り例が無い。「リメンバー・パールハーバー」をスローガンにするなら「こんな恥辱を忘れるな!」です。断っておきますけど、アメリカを貶めようとしているのではありません。中学生でも知っているような事実を書いているだけです。
    
これほど左様にアングロサクソンは手段を選びません。また、彼らから本当に人種に対する差別意識が取れるのは早くても100年以上は先でしょう(根拠はありません)。私は「戦争絶対反対」ですけど、開戦当時で日本は太平洋最強の海軍を持っていました。だから、あそこまでコテンパンにやられるとは想像できなかったのでしょう。やられ方が半端ではないですから。もともとアインシュタインやオッペンハイマーがルーズベルトに「原子爆弾」の開発を促したのも、もとは対ナチス故でしょう。ところがそれを二度も落とされたのは日本です。落とす必要もないのに、二度までも…。ゲルマン(白人)の頭の上には落としていません。半世紀以上も前に日本はアングロサクソンから「無差別核攻撃(民間人を狙って)」を受けたのです。オッペンハイマーは「使う事が出来ないくらいに強力な武器によって、戦争を無意味にしよう」と考えていたようですが、その願いはある程度叶いました。日本での「実戦的実験」によって。今現在日本とアメリカは同盟国です。しかし、かつて明治時代にはイギリスとも同盟国だった訳です。アングロサクソンが日本と同盟を結ぶには、「相互的な利益」などあまり考慮されません。「自国の利益になるかどうか」が全てです。これは、淡々と訴えたい事実です。
   
日本を民主化し平和憲法を残したアメリカですが、その憲法に対して、朝鮮戦争辺りから逆に「もう一度、我々の子分として再武装しろ」などと節操のない事を言っています。その結果生まれたのが自衛隊の前身、警察予備隊です。戦後の日本に「戦死者」はいないように思われている人が多いかもしれませんが、朝鮮戦争の時、旧帝国海軍の生き残りが機雷の「掃海作業」をやらされ、そこで戦死者が出ています。これ以上長々と書いてもキリがありませんので、結論を簡潔に。アングロサクソンの基本的な精神は「他人(他人種)を働かせて、利益を得る」です。そこから、奴隷制度も、金融資本主義も生まれています。これは、憤りではなく、そういうものですよ、という事実です。この点を忘れてアングロサクソンとやり合うなら、最悪のシナリオを覚悟する必要があります。アジアの他の国はアングロサクソンと喧嘩しようとは考えていません。中国も、ロシアも、インドも。日本はやらざるを得なかったのです。前半にはかなりの善戦をしましたが、最終的にはコーナーに追い詰められてボコボコにされました。「そこまで、やるかよ…」。そこまでやるんです、彼らアングロサクソンは。

で、前述の、「日本は何故、アジアの中で植民地化もされず、挙句の果てにアングロサクソンと戦うまでに近代化し、やられても国を再興し、経済でのし上がったのか?」という素朴な疑問への私の考えですが、少なくとも日本人はアングロサクソンの恐ろしさを知ってしまい(幕末)、真剣にアジアを彼らの手から守ろうとした」というのが私の答えです。異論・反論覚悟の上。そこに考えが至った経緯は省きます。しかし、その結論より他、説明が付かないのです。この国の不思議さは。「大きなお世話好きの、お人好し国家」?。政治家の皆様、国民の皆様、矜持を持ちつつ、彼らにはご用心…。

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