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社会・政治 その10「今こそ SOHO 在宅ワーク 拡大の機会!」


本 SOHO(Small Office、Home Office)という言葉を聞くようになってけっこうな期間が過ぎました。また、在宅ワークとか、テレワークという言葉も、記憶がハッキリとしませんがかなり以前から国が音頭を取っていました。2000年前後には「在宅ワーク」「出社に及ばず」なんて言葉が流行のようになっていましたが、で、結果、それが根付いたのかといえばそうは言い難いです。厚生労働省の「在宅ワークの実態について」という資料を見ると、2008年時点での在宅就業者数は123.5万人で、主な仕事場を自宅とするのが29.1万人、主な仕事は自宅外でするが自宅でも仕事をする在宅就業者が58.1万人。副業で在宅就業を行うものは36.3万人。職場で仕事をする有業者(小売、飲食などの事業者を含んでいる筈です)に対しての比率は1%ちょっとです。この数字では、とても在宅ワークなるものが定着しているとは言い難いと思います。

総務省は「テレワーク」という呼称を使い、「雇用型」と「自営型」、更には「広義」「狭義」という区分をしていますけど(分かり難いです)、「テレワーク」する者を「テレワーカー」と呼び、定義を「ICT(情報通信技術)を活用して、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方をする人」としています。これも、言葉としては明瞭なのですが、分かったような分からないような…。その総務省の区分でいっても2002年から2012年まで「テレワーカー」の比率は1ポイント少々の増加しか見られません。興味のある方は「在宅ワーク」か「テレワーク」で検索して、厚生労働省、総務省、一般社団法人日本テレワーク協会などを覗いて見てください。「モバイルワーク」なんて言葉もありますね。結論から言えば、十ン年前と変わらず、国が「笛吹けど踊らず」状態です。簡単に言えば、何の進歩もしていない、と。
     
まあ、お国の音頭ですから「仕事のための仕事」のようなものですけど、昔あった協会のようなものもそうでした。しかし、それは置いといて、新たな動きが見られるのは事実です。まず、東日本大震災のような大規模災害が起きた時に、特に都市部ですが、大量の「帰宅難民」が発生します。しかも、会社のオフィス業務を集約していますから、長期間の業務停滞が発生します。また、昨今のリストラや失業率の高さ(雇用の不安定)から、会社というものに依存しない働き方、会社としても光熱費や家賃、施設、社員の交通費などといったコストを削減する策として、以前よりは注目されているようです。しかし、大きな問題もあって、それは特に個人の「在宅ワーク」に便乗した悪徳商法です。例えば、「主婦の方に最適です」とか「初心者の人でも」とか「対面不要で好きな時間に」といった勧誘文句で、実際には「資格研修」の名目でお金を取り、仕事など全然紹介しない業者や、「絶対に儲かります」といった、明らかに特定商取引法に違反する利益誘導を行う業者等、つまりは「マルチ商法」「ネズミ講」のような業者が横行していることから、なかなか在宅ワークという形が根付かないといった実態もあります。

実際、Webや本などで、「猿でも儲かるアフィリエイト」とか、「普通の主婦ですが一年で一億」とかいった射幸心を煽るような言葉をよく見かけます。「誰でも簡単に儲かる」なら、パラダイスです。そんな事があり得ないのは、少し考えれば分かる事ですけどね。最低限のマネジメント機能を持った会社があれば、そこをコアにして、正社員も非正社員(変な言葉…)も同じように業務するというスタイルは、これからの「あるべき働き方」だと考えるのですけど。
     
で、ここからは自分の経験で行きます。テーマに「SOHO」「在宅ワーク」と書きましたが、在宅ワークはSOHOに包含されるものとして、便宜上、「カンパニーレス・ワーカー(造語)」という言葉に集約します。まあ、現実には登記上、会社というものは存在するでしょうし、必要最低限のマネジメント機能としても会社は必要ですから、「会社否定論」をかまそうという訳ではありません。あくまでも「働く側」の問題として「場所に拠らず、時間に拠らず」働ける環境を持つ者、という意味で「カンパニーレス・ワーカー」という言葉を仮り置きします。これは、かつて「パソコン通信(インターネットではありません)」なるものが出現した時に、けっこう真面目に考えた事があります。ちなみに私自身は殆どフリーランス(サラリーマン経験があまり無い)で生きてきましたので、特にその辺りには敏感ならざるを得ません。しかし、問題は「パソコン通信」では画像への対応が難しい(ファイルとして送れますが)。せいぜいが「フォーラム」と「メール」ですから、実践的ではありませんでした。やがて、インターネットが普及し始め、ブラウザとFTP(File Transfer Protocol)ソフト、メールソフトが揃い、モデムの規格がV.90になった頃、その現実味が出てきました。

しかし、まだ理想とするネットワークには至りません。やはり通信速度が問題で、大きな画像になるとストレスも大きい…。FAXがまだ活躍していました。やはり、本格的に「カンパニーレス・ワーカー」というのを実現するには「光ファイバー」の登場、通信回線の「幹線」「準幹線」がギガバイト(今ではテラバイト)になるまで待たなければなりませんでした。そして、それが今です。今や、スカイプやハングオンなどのソフトが出てきて、おおよその仕事に必要な環境は整ったと言えます。実際、IT系の会社では、パソコンを貸与(もしくは買わせる)して、積極的にそれを推し進め、出社した場合でも自分の机などは存在せず、イーサのコネクタだけが用意されているという会社もあります。クラウドソーシングの時代です。
      
しかし、です。それでもまだ「カンパニーレス・ワーカー」なる「働き方」が定着しそうな気配はありません。私のようなフリーランスでも、業務委託の契約をすると「出社」「通勤」が発生します。折角のネットワーク環境が「なんのこっちゃ…」となります。その理由は、やはり "Face to Face" のコミュニケーション(膝を突き詰めた…)が重要とか…。まあ、確かにそれは分かりますが、必要最低限でいいでしょう。2000年以前に某大手メーカーが「出社に及ばず」ということで、社員の一部を自宅中心の業務に切り替えましたが、結果は失敗だったそうです。その理由は? なんと「みんなと会わないと寂しい」からだそうです。これもコミュニケーション、なのかなあ…。会社というのは、まだまだそうした「共同体(コミュニティ)」としての体質が強いのでしょうねえ。リストラ(馘首)が横行するよりいいと思うんですけど。会社も社屋などのコストをセーブできるし、社員もネットワークで結んで、ある程度自由な環境で仕事ができる筈なのですが…。

私はもともとフリーランスですから、その仕事環境も個人で作ってますし、Webを使って業務するのに何の支障もないのですが、やはり、会社なるところに集まって、一緒に「会議をして」「昼飯喰って」「酒飲んで」楽しくやらないとダメなんでしょう。私は某会社と業務委託契約をしていましたが、毎日出社できない状況になったら「はい、それまーでえよ、チャンチャン♪」となりました。ネットワーク使えば、業務に支障は出ないんですけどね。もともと業務委託契約には法的に「出社の義務」なんてありませんが、仲間で同じように業務委託で仕事している者に「毎日行っているの?」と聞くと、「いやあ、やっぱ、日本の会社だとね」とか。外資系の会社でもそうです。

どうでしょうか? コスト削減でリストラに血眼になって帳簿上の利益を出すより、今だからこそ、「カンパニーレス」に挑戦しては? 物理的にはそんなに難しい事ではありませんよ。実際、今の私はそれでやっていますから。そうした「働き方」を定着させるためには、まず、「個人」の意識が変わらないとダメなんでしょうかね。会社経営者の皆さん、本音ではドデカい社屋なんて負担でしょ。ここは思いきって、「カンパニーレス・ワーカー」を増やしましょうよ。会社のパソコンでヤフオクやっていたり、スマートフォンで遊んでいるのが多いですよ。

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