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社会・政治 その36「"いずも" だから、あれは日本の空母だって言ったでしょ」


本 「だ・か・らぁ!」と言いたくなるくらい、何を今更という感じです。本編の「社会・政治12」に「海上自衛隊の”いずも” 間違いなく空母です」って書いたでしょ。そんな当たり前のことを、あたかも緊急にそうなったような言い方。例えば昔の帝国海軍がやった様に、戦艦を改装して大型空母「加賀」を作ったような流れじゃなくて、造った時からあれは「空母」なんです。余談ついでに、なんで帝国海軍の空母加賀が最初は戦艦として作られたのに、その後空母となったかは、1921年(大正11年)のワシントン海軍軍縮条約によって建造中止となった戦艦の再利用という事。それを空母に改造して「空母加賀」となった訳です。で、その改造ですが、戦艦の上に三層構造の甲板を構築するという少々面白い艦影を持っています(これ、今でも軍艦ファンに人気があるみたい)。イギリスにも二層構造の空母はあったようですが、加賀みたいなのは他にないでしょう。「赤城」も戦艦から空母に改造されたみたいですね。ですから、戦艦同様そのまま艦名に「地域名」が引き継がれ、最初から空母として建造された「瑞鶴・翔鶴・飛竜・蒼龍」などの特殊名とは違います。

余談ついでに、「いずも」の後に作られた同型艦に「加賀」の名前が引き継がれています。海上自衛隊のは「かが」と表記されますけど。ちなみに、出雲以前に造られた「ひゅうが」「いせ」は旧帝国海軍の艦船命名の習慣で、戦艦に与えられる「地域名」になっています。理由は「空母」ではなく、「護衛艦」と言い張っていたからですね。「おおすみ」もそうです。改造すれば空母ですよ。これで日本は複数の空母を持つことになります。「ひゅうが」「いせ」まではオスプレイを載せるのだろうと思っていました。だから、墜落事故を起こそうが何があろうが、あの機体にこだわっていたのだと思っていますけど、「いずも」は建造当初から、甲板の揺れが特に少なく(高い重心構造とジャイロ制御かな)、その強度も一定のレベルにあったという噂ですから、最初からジェット戦闘機の離着陸、ジェットの熱に耐える構造を持っていたのでしょう。ニュースでは「これから改造」なんてことを言っていますけど。

私は最初、リニアモーターによる「電磁カタパルト」でも装備するのかと思いましたが、まあ、これはイギリスとアメリカが共同で開発した技術ですから、そう簡単には売ってくれないでしょうね。で、やっぱり、垂直離着陸の可能な「F35B」となる訳です。要は「シーハリアー」ですね。こいつの弱点は、離着陸で燃料の相当量を使うので、実際の戦闘時間が限られてくるという点がありますけど、まあ、海上自衛隊で想定される作戦海域は太平洋ではないでしょうから、十分でしょう。陸から飛ばしたって何とかなるのではないかと思うくらいですから(戦闘機じゃちょっと某国に届かないから、高高度爆撃機か無人機を開発して、ってか空中給油機って手もあるか)。某中国の空母は半世紀も前の構造ですから、重量級の戦闘機は搭載できないでしょう。まず、エンジンからして空母に必要な、戦闘機射出の速度が出せないでしょ。あのジャンプ台の構造じゃあね。日本の「いずも」もそんな改造が、なんて新聞に書いてあったけど、多分、よくある連中の勉強不足でしょう。何で今更わざわざそんな構造を作らなきゃならないのか、考えてみれば。中国の「遼寧」はムッチャ古い造りで、予算が無いからあの形になったの。

まあ、某朝日新聞の「社説」で「なし崩しの方向転換か」なんてタイトル付けてますけど、今まで本当に「あれはヘリコプター搭載の護衛艦だから」と考えていたという事ですかねえ。ここでまた、それを「離島防衛目的」「防衛型空母」とか何とか言ったって、空母は空母なんです。「天使は男か女か」なんてどうでもいい議論をやっても全く意味なし。「いずも」は立派な「打撃力を持つ戦闘機搭載の空母」です。これはもう事実(とっくに分かっていた)。で、さあ、その作戦展開の行動ですが、あれを護衛艦と言い張ったり、対潜水艦哨戒のヘリコプター搭載艦てなことなら単独行動もあるでしょうけど、F35クラスのステルス戦闘機を載せている空母が単体で行動するなんてあり得ませんから、さらにはイージス艦、今では区分も曖昧な戦艦(駆逐艦、巡洋艦、フリゲート艦)を従え、その底には潜水艦を忍ばせ、要は「連合艦隊」の復活です。気が付いたら、なんてとぼけたことじゃなく、「なし崩し」というなら中曽根首相の時代からこの路線はもう決まっていたでしょ。

ちなみに、こうした「軍拡」が進んでいるのは、日本がかつての「アジアの覇権」を目指していた時の「軍事大国を再び」なんて、懐古的な事からじゃないですよ。私はそう思います。単純に、「相手」がいて、それが「怖いから」です。軍拡競争の怖いところはそういう事です。現代の軍事は「作戦、戦術」といったものよりも「武器の性能」「技術」といった「武器係数(どれだけ強力か)」の高さで決まります。アフガンでタンクキラーの戦闘ヘリ「コブラ」が、携帯の地対空ミサイルで撃ち落とされているでしょ。巨砲なんて積んでいる戦艦はありませんよ。ミサイルです。「いずも」は、垂直発射してそれを海中の潜水艦に魚雷として攻撃するミサイルを積んでいます。上空からのミサイル攻撃には毎分3,000発を打てる「ファランクス(あのオバQ)みたいなやつ)」が対応。オランダの軍艦には「ゴールキーパー」なんて粋な名前のやつもあります。軍事専門家ではありませんので、そうした技術、兵器について語ってもキリがないのですけど、それが無いとすれば「それを持っているところに」文句も言えずにやられてしまう、という物理的な事実があります。もっとも、だから「外交」というものが重要となり、武力行使は「外交」の最終手段という事になります。

そんなことをベラベラいう事の虚しさは十分に分かっていますが、既にあるものが無いだとか、それはそのためのものではないだとか、言葉ばかりが飛び交う中で、実際に戦闘を起こせる、つまり戦争となれば動き出す「兵器」が年々高度化し、拡充している事実をどう考えればよいのでしょうか。「これで日本も安心」? では、さらなる安心を求めようとすれば、ハイ、エスカレートしかありません。で、戦争は「強い意志」で起きるものとは思っていません。その殆どが、「アクシデント」に近いことから起こっていると思います。「一発の銃声から世界が火の海に…」なんてことは何度も歴史上、起こっています。私はその本質に「恐怖心」があるからだと思っています。それを解くことができるのは「お互いのコミュニケーション努力」なのでしょうが、これが難しい…。よく「抑止力」なんて表現がありますけど、これほど「あやふや」なものはありません。本当に強力な兵器がそんなものになってくれるのなら、やはり最終的には「核武装」まで行ってしまうじゃないですか。

とにかく日本は、敵をより強力に「打撃」できる「空母」を持ってしまいます。お向かいの国にも一応、あります(能力的には??ですが)。その空母の上には武器満載で音速を超える戦闘機が十数機搭載できます。使い道は一つしかありません。後は「使うか、使わないか」、「使う事があるか、使う事が無いか」…。とにもかくにも、「いずも」が生まれた時から問題はもう明らかなのに、今頃になって「あれを空母に改造」なんて議論をやっていることに、この国の「お寒さ」を感じています。みんなもう分かっていたでしょ。分かっていなかったとしたら、それは怖い。まあ、分かっていて、ここまで黙っていたというのも怖いですけど。いずれにしても、前回の「いずも」記事と同じように、私が生きている間に、戦争など起こりませんように、という無責任発言で今回も〆ます…。
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