テキトー雑学堂 タイトルバナー

その他 その13「ウイスキーボンボン 子供の時の不思議なお菓子」


本 子供のころに初めてウイスキーボンボンなるものを見た時、単純に「チョコレートだ!」と思いました。確かに、チョコレートですから。しかし、何やらウヤウヤしげなパッケージにつつまれていて、高級という概念がよく分からないので、いつも食べているチョコレートとちょっと何か雰囲気が違う…(bonbon はフランス語)。とはいえ、子供にチョコレートを見せるなど、猫に鰹節も同じ事で、目はそのちょっと趣が違うチョコレートにロックされました。しかし、親が食べていいとは言わないのです。なんで?! 曰く、お酒が入っているから、とか。「お酒?」。私、てっきり、チョコレートの中にお酒を混ぜ込んでいるものと思いました。なんというムゴイ事を…。折角のチョコレートを「お酒」なんてクソ不味いもの(その時は将来、呑み助になるとは分かりませんでした)を混ぜて、台無しではないですか。しかし、うちの親だけかどうかは知りませんが、子供が「お酒」にどう反応するのか興味があったようです。どちらかというと傾向的には良い性格ではありませんが(私に遺伝しています)。で、一つ頂くことになりました。

見た目はチョコレート。匂いをクンクンと嗅いでもチョコレート。酒が入れてあるというのは嘘ではないかと、パックリ、口の中に放り込みました。チョコレートです! お酒の味なんてしません。子供が甘いものを美味しいと思うのは、味覚がまだ単純な事もあるでしょうけど、「甘い=高カロリー」ということで成長のために欲するのです。余談ですけど、子供は苦いもの・酸っぱいものを嫌いますが、これは(多分)本能的なもので「苦い=毒」「酸っぱい=腐敗」という事を感じるようです。それは置いといて、チョコレートの味を堪能していると、その下からザラザラとしたものが…。これも甘い! 砂糖です。砂糖の塊が出てきました。子供としてはガリッといってしまいます。その瞬間…、砂糖の中からトローリとしたものが…。ウイスキーです。その瞬間、私の顔が怪訝そうになったのでしょう。親がその反応を、どうなるか楽しそうに見ていた記憶があります。
  
私、一瞬戸惑った後、「美味しーーい!」と感想を述べました。親としては、ウイスキーが出て来ると同時に子供が「ゲッ!」てな表情になるのをワクワクとして期待していたのでしょう。私と同じような性格の親でした。これ以後私は呑み助となります、って、まだ早いか…。ウイスキーの味は、大人が酔って子供に飲ませるというのはよくある事で、私の頭の中では「まずい!」と記憶されていましたが、ウイスキーボンボンとなると、それがまるで蜜のように美味しいのです。正確に言うとチョコレート・ウイスキーボンボンですが。さすがに酔っぱらう程食べられる訳ではありませんけど、とにかくお酒なるものを生まれて初めて美味しいと感じた瞬間です。

となると、今度は、このウイスキーボンボンなるもの、どうやって作るのか不思議になってきます。チョコレートと砂糖の中に液体をどうやって入れるのか? 親に聞くと「ほーじゃの、注射器か何かで中に入れるんじゃろ(瀬戸内海沿岸某地方都市の方言)」。私、直感的にそれは違う(テキトーな答え)と思いました。なぜなら、そもそもそのボンボンの中の空間をどうやって作るのかも不思議ではないですか。賢い子供であった訳ではなく、親の言う事を疑ってかかる子供だっただけです(親のせい)。小学校低学年くらいの子供ですから、調べるといっても当てが思いつきません。まことに不思議なお菓子、というのがウイスキーボンボンに対しての子供のイメージでした。それがやっと分かったのは「過飽和」という言葉を知った時です。多分、小学生の高学年頃でしょうか。理科室の実験で知りました。ある溶液の「溶解度」以上に物が溶け込んでいる状態のものに何かのキッカケ(衝撃など)を与えると「析出(物が溶液から分離する)」とか。
   
では、実際にウイスキーボンボンの作り方です。ちなみに私が食べたのはウイスキーボンボンにチョコレートがコーティングされたもので、本来のウイスキーボンボンはキャンディーのような見た目です。中に入れた洋酒の色で様々な色になって、宝石のようなお菓子が出来上がります。超簡単、テキトーに作り方を説明すれば、調味の水あめとグラニュー糖と水を適量(まあ大体、グラムでグラニュー糖1に対して水が3分の1、水飴はお好みですが水の10分の1以下程度で。用意するウイスキーは水と同程度))混ぜて強火で加熱します。要は砂糖水を加熱する訳ですからお鍋で焦げ付かせないよう、強火ではありますが、鍋の側面についた液は水で濡らしたハケなどで丁寧に落とさないと焦げ付きます(風味が悪くなる)。

ここでキモとなるのは温度です。水ではありませんから100℃以上になりますが、もう少し熱い110℃くらいが目安のようです。それくらいの温度になったらウイスキーに静かにその溶液を混ぜて行きます。過飽和状態ですから衝撃を与えないように。つまり、棒などで混ぜるのではなく、ボールなどと鍋に交互にウイスキーと砂糖の液を数回入れかえるようにして、ユックリと両方を混ぜ合わせて馴染ませていくという事です。

それを、バットにコーンスターチを平らに引いて、小指の先位の穴をいくつか開けたところに静かに流し込みます。コーンスターチと混ざってしまうって…? 過飽和状態ですから混ざりません。これは液が冷めないうちに手早く行いましょう。それが終わったら、コーンスターチを上から均等に振って、それで蓋をします。これで6時間くらい待つと液の周辺が結晶化していきますから、コーンスターチの中から優しく(指かスプーンで)掘り出して、ひっくり返します。砂糖の結晶化を均等にするための作業です。そうしたらまた6時間くらい待ちます。

ハケでコーンスターチを丁寧に取れば、宝石のようなボンボンの出来上がりです。これにチョコレートをコーティングするのは難易度Dです。コーンスターチがきっかけとなって液の中の砂糖が周辺で結晶化するのでしょう。ハイ、簡単、じゃないですね…。買ってきた方が楽か…。

その他 目次へ



【商品検索】Powered by Amazon

↑「すべて表示」をクリックするとAmazon.co.jpの検索結果一覧に移動します。

■これからギターを始められる方のご参考にでもなれば。
木の音 バナー
「あれこれブログ風」サイト
「不思議」「怖い」「変」を普通に考える。 バナー
「花を楽しむ」サイト
花を飾る バナー


■サイトポリシー ■プロフィール
■お問い合わせ
ページトップへ戻る

Design by Megapx / Template by s-hoshino.com
Copyright(C) Ureagnak All Rights Reserved.