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その他 その16「音頭だよ、これ イエローサブマリン でしょ!」


本 私、何故かビートルズに高校生くらいまで興味がありませんでした。音楽的に相当遅熟だったのかな? ビートルズを聞き始めたのは大学生になってからで、地方から東京に出てきた途端、色々な意味で体質が変わったみたいです。で、最初にジックリと聞いたのが、友人が貸してくれた、ビートルズのアルバム「サージェントペパー(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド:Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」。かなり評価の高いアルバムらしいのは後から知りました。その時、ビートルズなるものに持っていたイメージがまるっきり違うものとなり、「これだけ面白い曲ばかりで、自分たちが遊んでいるみたい」ってなちょっとしたカルチャーショックを覚えました。サイケデリックなんて言葉が流行っていた時代のアルバムなのに(当然、私の学生時代にそんなものは滅んでいます)。

とにかく、けっこうよくあるのですよ、私ってそういうの…。「あんなの興味ねえよ。何が面白いんだ」って粋がっていたのが、「これ、面白いジャン!」と、コロンと音をたてるように手の平を返してしまうのって…。思い込みが強いのでしょうか? で、いったん気に入ってしまうと、飽きるまでそれにのめり込む、猿です。当然、ビートルズも。世の中がニューミュージックだとか、フュージョンだとか言っている時にですよ…。まあ、それは置いといて、ビートルズの「イエロー・サブマリン」を聞いた時、「これって、日本の音頭だよ」と感じました。曲を思い浮かべてください。音頭のお囃子をバックにしても全く違和感がありません。そんな事を思っていたら、それからしばらく経って、1982年、民謡歌手、金沢明子の「イエローサブマリン音頭」が大滝詠一プロデュースでリリースされました。それを聞いて、学生時代の感想が一発で蘇ります。「だろ! やっぱ、ありゃ音頭なんだって!」。
    
聞いていて、全く違和感などありませんでした。最初に聞いた時から私には「音頭」として聞こえていましたから。音頭の手拍子「ちゃちゃんちゃ、ちゃん♪」にピッタリ合います。この金沢明子の曲はヒットしたそうですが、ビートルズ結成20周年記念曲ということもあって、多くの真面目(?)なビートルズファンから顰蹙(ひんしゅく)も買ったそうです。なんで? 元の曲とどう違うの? 私にはもともと「イエローサブマリン音頭」でしたけど。なんで顰蹙を買うの? もともとビートルズが世に出た時は大人たちが眉をひそめていました。プレスリーだって確かエドサリバンショーのフィルムを見ると、肝心の歌の時、上半身しか映っていなかった。なんでも、腰をクネクネ振るのがイヤラシイ、卑猥だとの事でそうなったとか…。今考えると相当にアホ臭い。「真面目なビートルズファンから顰蹙」って、そのフレーズだけでも大笑いできます。伝統芸能ならまだしも、音楽がコンサバティブ(保守的)になって、万が一、純潔的なものを守ろうとでもしたら、その時に世の音楽はすぐに死滅します。あらゆる文化は他の文化を飲み込みながら進化していきますから。

ちなみに、大滝詠一は1976年に「ナイアガラ音頭」という曲をリリースしています。これも面白い。「ちゃんかちゃんか♪」といったお囃子が流れて、どちらかというと演歌のような音頭が流れてきます。あるミュージシャン崩れ(失礼…)と酒飲みながらある事で意見が一致したことがあります。その人、江戸っ子で、神輿となると目の色が変わります。私は瀬戸内海沿岸の出身ですから、そのような反応を神輿に対してする事はありません。こちらの神輿を見てビックリしました。掛け声が違うのです。私が覚えている神輿の掛け声は「ワッショイ、ワッショイ♪」といったノンビリしたものです。お江戸で聞いた神輿の掛け声は「セイヤ、セイヤ!」と喧嘩腰のような…。それは置いといて、一致したのは何か? それは、レッドツェッペリンの「ロックンロール」は神輿のノリである、という事です。あの曲をバックにお江戸の神輿が出たら、最高のノリノリではないでしょうか!
     
世界中に色々なリズムが存在しますが、「ポルカ(Polka)」などは好きな音楽のひとつです。これは比較的新しい19世紀初頭に現れたチェコの民族舞踊であるようですが、ポルカといえば、毎年元旦に行われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートで堪能できます。基本的には2拍子ですが、3拍子のものもあるそうです。まあ、ニューイヤーコンサートで4拍子の曲って聞いたことないですけど…。あの「ドンチャン、ドンチャン♪」としたノリが好きです。日本の音頭も2拍子が基本ですね。多くの人が一緒にノリノリで行くときはやはり2拍子なのでしょう。マーチもやはりノリノリです。「ワシントン・ポスト」や「ラディツキー行進曲」など、聞いていると自然に体が動いてしまいます。日本の「八木節」や「東京音頭」もそうですね。1970年、大阪で開催が決まった日本万国博覧会(大阪万博)のテーマソング「世界の国からこんにちは」の三波春夫は圧巻でした。坂本久や吉永小百合、山本リンダも歌っていたようですがやはりこれは三波春夫でしょう。東京オリンピックの「東京五輪音頭」も三波春夫(これはもともと三波春夫の持ち歌だと思っていたら、最初は三橋美智也だったとか)でしょ。

このように2拍子の曲は多くの人を老若男女を問わずノせてしまう力を持っています。まあ、軍艦マーチなんてのもありますけど、昔はパチンコ屋のテーマソングみたいなもので、ノせられて、よくスッテンテンにされました。イエローサブマリンから始まって話がダッチロールしましたが、あのイエローサブマリンは特に日本でヒットした曲のようです。そりゃそうでしょ、日本人をノせてしまう「音頭」ですから。Wikipedia で面白い情報を見つけました。能や歌舞伎の題目「翁(おきな)」「三番叟(さんばそう)」で小鼓を演奏する主役を「音頭を取り行う」という意味から「頭取」と呼ぶそうです。これが銀行の「頭取」の語源だそうです。まさに…。「音頭取り」が元気よく音頭を取れば、皆が動く訳です。…でないところが今の日本ですかね…。イエローサブマリン、金沢明子も良かったけど、三波春夫にも歌ってもらいたかった。

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