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その他 その3「答えのない問題を解く 起業家の力 デザイン力」


本 アメリカのスタンフォード大学は世界を変えるイノベーション(技術革新)を生み出してきたインキュベーター(孵化器)です。ヤフーやグーグルなどの革新的な起業家が数多く生まれています。そして、スタンフォード大学は更なるイノベーションのために「デザイン教育」に力を入れているようです。2013年8月6日の朝日新聞オピニオン面のインタビューで、同大学の工学部長がその理由を「有形無形のモノを構想するところから始めて実際に作り上げていくデザインの『思考』こそが、イノベーションの鍵」と答えています。更には「私たちの務めは、起業したり、会社で新しい方向を考えたりできる産業界のリーダーになるような若い人を育てる事です。(中略)答えがない問題に取り組んでいく教育が、イノベーションには欠かせません」とも述べています。「答えがない問題に取り組む」。この記事でビカビカと光っていたのはその言葉です。
     
スタンフォード大学でいうデザインとは非常に広い意味のもののようです。「私たちの生活にかかわるあらゆる問題の解決策を見出す」ことを指すそうで、そのためには「すでに存在する課題を解くのではなく、課題そのものを見つけるところから始めてビジネスにつなげる」ことが「デザイン思考」ということであると言っています。具体的にはデザインスクールで、工学だけではなく、医学、経済学、社会学、歴史学などさまざまな分野で「デザイン教育」を行っているようです。更に光る言葉があります。「失敗を受け入れて学んでほしいと思っています。新しい事をやれば、8割は失敗する。そして、なぜ失敗したか、それを考えろ」。「失敗を受け入れて、新しいアイディアを生み出す」。「大きく飛躍しようと思ったら、失敗が不可欠です」等々。
  
(※スティーブ・ジョブズはスタンフォード大出身ではありません)
これらの言葉をただ能天気に称賛するのでは芸がありません。確かに、デザインとは「これからの事(未来)をどのように描いていくかという構想力」であり、その力を得るためには「未知の領域での不可避な失敗」を受け入れなくてはならないという考えには大いに共感します。「未来・将来」という「これからチャレンジする事」なんて、分からないのが当たり前ですから。しかし、それが「当たり前」であると思っていないのが悲しいかな、わが日本国です。これは私の経験則ですが、フリーランスでやってくると、一つの所にとどまる事はできません。色々な組織の中に入り込める、というか、入り込まなければなりません。官公庁あり、一流(と呼ばれる)企業あり、先進的なベンチャーあり、です。

その中でン十年間仕事をしながら、常に感じ続けるものがありました。そこにいる「優秀な方たち」の「共通点」です。一言でいえば「過去の分析や、今現在の課題解決には長けているが、将来に対しての想像力、構想力が驚くほど貧相(答えのない事には弱い)」です。悪口が言いたいのではありません。その理由が最近は分かるような気がします。それは「将来に対しての想像力など必要ない」からです。彼らは「今現在しか評価しないし、評価されない」仕組みの中にいます。新しい事へのチャレンジという「火中の栗」など、絶対に拾いに行かないのです。評価の対象になりませんから。
  
それが顕著に表れるのは「問題の先送り」であり、それが行き詰まると「隠蔽」というパターンです。これは組織が大きければ大きいほどその傾向が強くなります。スタンフォード大学のあるアメリカだって似たようなケースはたくさんあるでしょうが、日本と違うのは、先の工学部長もそれらしきことを言っているのですけど、「(ビジネス上の)失敗に対する寛容さ」だと思います。日本ではサラリーマンでも事業者でも、一度失敗するとほぼお仕舞です。制度やメンタリティーの問題だけではなく、ネガティブチェック(悪い所だけを問題視する)の風潮が誠に強い。私が知っている限り、会社を辞めて独立した人は、辞めた会社が大きければ大きいほど、その殆どが上手くいっていません(落ちていくと言えばいいのでしょうか?)。「辞める」という事は何故かネガティブにみられます(裏切りとか…)。会社を出て成功する人は「何某かの既得権を持って」辞める人だけでしょう。詳しい事例は省きますが、そういった「実も蓋も無い」のが現状です。
    
で、「独立とか、起業なんておやめなさい」「今のところで我慢しているのが一番無難ですよ」なんて言いたい訳ではありません。本音は「何とかみんな、ブレイクスルーしろよ!」と悲鳴にも近い思いを持っています。別に大成功しなくてもいい訳で「決まった工程表(これも今や怪しい)の上を歩くより、好きな事をやる方がいいに決まっているでしょ」という「アッタリマエ!」の事を思っている訳でして。独立する人は、まず「会社を登記して」「社名を考え」「事務所を持って」、そして最後は、辞めた会社にセールスに行っています。辞めた意味ねージャン! と言いたくなりますが、まさに冒頭のスタンフォード大学の例のように「デザインする力」を日本では培えないし、その価値を社会がなかなか認めないという壁は確かにまだまだ厚い。

しかしながら、年齢に関係なく、自分の将来をデザインしていく力はどこからでも学べます。まずそのために必要なのは(古典的ですが)「失敗する覚悟と夢」でしょう。クサイと思われても結構ですけど、私なんかより遥かに若い人が「家のローン、他のローン、財形貯蓄、退職金…」等々のことを話しているのを聞くとなんとも気が萎えてきます。いくつになろうと遅くはありませんから、「覚悟」ができたら、「夢」を見ましょう。情報だけはゴマンとある訳ですから、たとえ「空想」に終わろうとも自分のやりたいことを「シミュレーション」してみても悪くはありません。どうせ「答え」なんて準備されていない訳ですから、あれやこれや遠い先に「夢」を描いてみるのがデザイン力であり、起業家の力の源泉であり、あらゆる人に等しく与えられた能力だと思います。そうした力はいずれ必要になりますよ。如何がですか…?

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