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その他 その32「食欲は罪? 生きるために食って病気になる人間のジレンマ」


本 仕事でサイトの制作などもやっていますので、請け負ったクライアントの商品についてあれこれ調べるのは「雑学好き」にとって、仕事とはいえ楽しいものです。で、最近依頼されたものに「サプリメント」がありますが、それは「オリゴ糖」です。個人的には「サプリメント」なる補助食品には少々ネガティブな思いがあるのですが、まあ、仕事ですから色々と調べました。で、「糖」なるものについて調べていると、昔、学校で習ったことを色々思い出して、懐かしかった…。「糖類」の種類についてです。「糖類」には「単糖」と「多糖」という分類があり、簡単に言うと「単糖」とはブドウ糖や果糖(果物に含まれている)のように、それ以上は分解できない糖類です。「多糖」はそれがたくさん集まったもので、デンプンなどがそれです。

もう少し詳しく言えば、「単糖」があって、それが複数個集まったものを「二糖」「三糖」「四糖」といい、その上限には幅があるよう(十位)ですが、「二糖」が砂糖(ショ糖)や麦芽糖(水飴の主成分)で、一般にはその「二糖」を除いた「三糖」「四糖」がオリゴ糖です。この「オリゴ」という名称には「少ない」という意味があるそうで、「少糖類」と呼ばれることもあるようです。で、その少糖に対する「多糖類」ですが、これにはデンプンやグリコーゲンなどがあります。さらに「糖アルコール」もあります。ちなみに、その中でオリゴ糖が注目されるのは、これが「腸内の善玉菌」のエサになるからです。最近よく耳にする「腸内フローラ」という言葉は、人間の腸内に数百種600兆個以上の細菌が生息していて、これらの様々な細菌が種類ごとにグループを形成してまとまり、それらがまるで植物が群生している「お花畑( flora)」のように見えることに由来します。オリゴ糖はビフィズス菌(善玉菌)を元気にして、腸内フローラのバランスを健全に保ちます。オリゴ糖自体は比較的新しい時代に発見されたもので、母乳に含まれていて、「母乳で育った子供は下痢などの病気にかかりにくい」ということから「ビフィズス菌増殖因子」として研究され始めたようです。

と、以上は「お仕事」の必要上調べたことなのですが、本題はここからです。最近「糖質制限」とか、「糖類ゼロ」「糖質ゼロ」なんて言葉をよく聞きますが、これって何でしょうね? 糖類と糖質の関係を簡単に言えば、「糖類」は単糖類(ブドウ糖、果糖など)と二糖類(砂糖:ショ糖、乳糖、麦芽糖)で、「糖質」とはそれを含んだ「多糖類(デンプンなど)」「オリゴ糖(ラフィノースオリゴ糖など、数種類あります)」「糖アルコール」などです。甘味料として使われるキシリトールは糖アルコールの一種です。これらは消化・吸収されやすいのですが、「炭水化物」となると、消化されない「食物繊維」が含まれます。「炭水化物=糖質+食物繊維」となります。この炭水化物を摂らないダイエットというのがありますが、つまりご飯やパンを食べないということです。これって、おかしいと思いませんか? 人が生きるために必要な食事であるご飯やパンを食べないなんて…。

ダイエットは現代人の相変わらずのテーマなのでしょうが、小難しい話は抜きにして、「肥満」が生活習慣からきて、様々な疾病を引き起こすというのは間違いのないことでしょう。高血圧に糖尿病、中性脂肪の過多、脂肪肝などなど。それを防ぐためというのに加えて、スタイルの面でもダイエットでスリムになってお洒落を楽しむという目的もあるでしょう。しかし、どうもこれはブームといった感の強いことです。やはり健康面から考えて問題があるとのことで医師から警鐘が鳴らされています。しかし、その「炭水化物ダイエット」を提唱したのも医師の方なんですよね。どっちが正しいのでしょうか? なんて考えると混乱するので、できるだけ単純に言うと、確かに炭水化物を摂らない生活をすれば、痩せます。しかし、体は飢餓状態となって正常な働きができなくなるという弊害も起きます。要は、「適度」ということです。もともと「炭水化物」「糖質」「糖類」の制限というのは、それらの過剰摂取で健康を損なわないように、ということで提唱された「生活習慣病の予防法・治療法」です。

しかし、話はそれで簡単に収まらないのです。「ちゃんと食事が摂れることで不健康になる」って、人間はそんな妙な生き物なんでしょうか。自然界の多くの生物は「捕食」のために活動していると言っても過言ではありません。一日の大半を捕食のために費やし、食べ物が無ければ、省エネのために活動を最小限にします(動かないで、寝る)。しかし、人間は食うに困らないで十分に食事ができる人が病気になるのです。「好き勝手に生きていたヤクザが刑務所に入って健康になる」って話、聞いたことありませんか。食べることを制限されると健康になるとは…。自然界の動物と人間は違いますね。あくまでも「食べ過ぎ」が問題であることは理解できるのですが、「食べ物に健康を阻害される」というのはあまりにも不自然な事のように思えます。

で、某朝日新聞のコラム(2017.3.8朝刊「リレーおぴにおん」)にあったのですが、人間は「糖を分解する」代謝能力と、「脂肪を分解する」代謝能力の二つを持っているそうです。縄文の昔に遡ると、その主な食事内容は主食が魚や貝、クルミで、脂肪が80%、炭水化物が20%であったとか。その時代は「脂肪」がエネルギーの主役であったということですね。しかし、農耕が始まって、穀物などの炭水化物の摂取が増え、そちらがエネルギーの主役に取って変わります。それは人類の歴史から見ればアッという間のことで、数千年程度では、人間の能力がその変化に対応するための期間として短すぎたようです。炭水化物、つまり「糖質」を分解する力をフル稼働させなければならなくなったので、膵臓から出るインスリンが休みなく血中の糖を調整しなければなりません。かつて、脂肪が主なエネルギー源だったころにはそれほど働かなくても良かった膵臓が、毎日残業して働かなくてはならなくなり、過労状態になります。そして、インスリンを作る膵臓のβ細胞が疲れ果てて過労死すると、ハイ、血糖値のコントロールができず、糖尿病になってしまいます。糖尿病になると、エネルギーが体の各部にちゃんと運ばれなくなり、正常な体の機能を維持できなくなります。

動物でも理屈では糖尿病になるそうですが、彼らは自分たちの食べるものをそうそう変えたりはせず、糖尿病になるのは人間に飼われているイヌやネコだそうです。人間は炭水化物を植物(米、麦など)から摂取します。そこに「糖質」が多く含まれているのです。「砂糖」は甘いので「控える」という人もいるでしょうが、「おにぎり」や「お茶漬け」は軽く食べられるもの、といったイメージがあり、「小腹がすいたらコンビニでおにぎりでも」ってなるのですが、その中には(ご飯150gとして)角砂糖で17個分の「糖質」が含まれているのです。角砂糖を17個も食べる人はいないでしょうけど(多分…)、おにぎりを食べる人はたくさんいます。しかし、それが同じことなのです。

食わない訳にはいかない。しかし、食い過ぎると病気になる。まさに「食欲は罪であり、生きるために食って病気になる」のです。人間はそこまで進化(?)してしまったのです。イヌやネコまで巻き添えにして。これは、自然の大いなる陰謀なのでしょうか。もしかしたら、植物が動物の膵臓を壊して滅ぼし、次の地上の主になることを狙っているのでしょうか…? そうしたら今度は遠い未来に植物が糖尿病みたいなものに罹ったりして…。その首謀者は、次を狙う昆虫か…。

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