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その他 その4「蛾の見事なフォークボール 昆虫たちの生きる戦略」


本 一体、昆虫たちは世界にどれくらいの種類がいるのでしょう。生活の場面で出くわす様々な虫たちを見ても、その種類の多さには辟易とするくらいです。知った人に「昆虫嫌い」がいましたが、大変でしょうね。避けようがありません。私も好きではありませんが、ゴキブリはたいていの人が嫌いでしょう。うちの家人の悲鳴が聞こえた時、まず、ゴキブリが出たと思います。そこから亭主のゴキブリとの格闘が始まり、駆逐します。ですから、このテーマで書こうとした時から、虫嫌いな人が多かったら、即「閉じられてしまう」コンテンツになるだろうと思っています。趣味で釣りをやりますが、この時の餌は色々ありますけど、ポピュラーなのは、昆虫ではありませんが、広い意味で虫というなら、ゴカイやイソメ、ジャリメなどの「虫餌」があります。まあ、見ていて気持ちのいいものではありませんが、女性だけではなく、男性でもこれが苦手という人は多い。慣れればどうってことないのですけどね。
   
好き嫌いが激しいだろうと思いつつも、何故、「昆虫」をテーマにしようと思ったかといえば、その多様性というか、昆虫たちの生物としての「生きる戦略」に尽きぬ興味を持っているからです。まずその生きる戦略ですが、「生きる」とはその個体が寿命を全うするだけでなく、「種」として如何に子孫を残し、繁栄していくかという方策として、誠に「神様」の趣味とでも言いたくなる様なメカニズムの数々に(単純ながら)驚かされます。昆虫の分類は専門にやろうと思えば、目が回ります。甲虫目、チョウ目、ハエ目、ハチ目、カメムシ目、バッタ目、トンボ目、ゴキブリは何なのかと調べてみれば、なんとゴキブリ目というのがありました。この辺は専門家の領域という事で、端折りますが、今現在知られているだけで75万種とも80万種ともいわれ、毎年発表される新種で未記載の(正確に分類が認定されていない)ものを含めると100万種は超えるだろうといわれているようです。昆虫は全動物の四分の三を占める最大の生物群だとか…。
  
で、その興味深い、昆虫たちの「生きるための戦略」ですが、まずその形態があります。内骨格ではなく、外骨格。そのメリットは「簡略化」でしょう。ですから、恐竜や哺乳類のように巨大化はできません。最大の昆虫は古生代に生きていたメガネウラというトンボだそうですが、翅を広げた長さが70cmだそうです。大きくてもそれが限界。多くの虫が飛翔できるのは外骨格による軽量ゆえでしょう。要するに、機械として例えると、非常にシンプルな構造に「進化」しているという事です。その最大のメリットは「部品数が少なく、故障し難い」という点にあるでしょう。機械は複雑なものほど故障しやすい。機械ではありませんが、生物の中で「進化」の頂点に立つ人間は、その複雑な構造故に「故障」しやすい。また、構造がシンプルですから増殖でも有利です。短い期間でその体をたくさん「複製」する事ができますから。
  
このコンテンツのタイトルに上げた「蛾のフォークボール」ですが、これこそまさに昆虫の本領を発揮したメカニズムだと感嘆しました。蛾の天敵はコウモリのようです。コウモリはご存知の通り、夜、超音波を使って障害物を避け、捕食対象(餌)を捉えます。蛾が飛んでいて、コウモリの超音波に捉えられたとします。捕食者に捉えられた餌は、あえなくそのお食事となってしまう訳ですが、そこは蛾にも(多分)「五分の魂」があるのでしょう。さて、どうやってコウモリの魔の手から逃れようとするのでしょう。飛翔力はコウモリが圧倒的に高い。コウモリより早く飛んで逃げるのは不可能。超音波に捉えられた蛾にコウモリが猛スピードで迫ってきます。その時、なんと蛾は、自分の身体の機能を停止するのです。「え…?」と思いますよね。そんな「まな板の上の蛾」なんて聞いたことが無い…。どうぞ、お食べください、って事では当然ありません。蛾は、コウモリの超音波を感じた瞬間、その体の全機能を停止して「落下」するのです。某TV番組でその様子を高感度超高速カメラで捉えた瞬間を見ましたが、まさに「フォークボール」。コウモリというバットがボールの蛾を捉えようとする寸前に、蛾はコウモリの視界(ってコウモリは見えないか…)から急落下して消えてしまいます。コウモリは思いっきり「空振り」。見事なフォークボールにやられたバッターです。
    
何というシンプルで完璧な防御。もちろん、落ちるタイミングや飛翔力の高いコウモリの場合はパクリとヒットされるのでしょうが、そのメカニズムには驚かされました。昆虫にはアリのように高度な「社会」を築くものもいます。アリの研究は、人間の社会学の研究にも通じるようです。ハチもそうですね。有名な「ハチのダンス」は蜜のある花の群生場所をかなり正確に、仲間に伝える事が出来るそうです。原始的な言語ではないでしょうか(ボディー・ランゲッジ?)。また、ハキリアリは噛み切ってきた葉っぱを苗床にして、巣でキノコを栽培するそうです。農耕ではありませんか、これって…。

昆虫は恐竜よりも数億年前、既に現在のゴキブリやトンボなどの祖先が登場しており、恐竜絶滅後も、今現在もその繁栄は続いています。そのシンプルな環境適応能力は、陸上で最も成功した「生きる戦略」をもった生物であるといえるのでしょう。ゴキブリが人間に目の敵にされながら、何故あそこまでしぶといのか、よく分かります。しかし、ゴキブリも例えば鈴虫のようにきれいな鳴き声(実際は羽を擦り合わせる音)に進化していたら、人間様に殺虫剤を作られることはなかったかも。しかし、それでも人類より永くシブトク繁栄するでしょうねえ…。

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