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その他 その7「夢でもし会えたら♪ 夢の時間? 明晰夢」


本 昔から素朴な疑問として持っていたのですが、「夢」は英語でDreamですけど、これが全く同様に、寝ている時に見るのも「夢」、将来への憧れも「夢」と、夢とDreamが同じように言葉としては違う意味を持っています。日本人も、外国人(英語圏)も言葉への感じ方が同じなのでしょうか。日本語なら「志」とか「願望」とか、もっとシックリと来るはずの言葉があるのに、「夢」&Dreamという言葉の中で同じように使われるのは少々違和感がありました。

夜見るのはまさしく「夢」でいいのですが、将来の事となれば、「夢」という言葉には「希望」的なものが含まれ、どちらかといえばネガティブな方の意味(実現は叶わない)を持つのではないでしょうか。「夢みたいな事」「子供の夢」「夢事」「夢は寝てから見ろ(そりゃそうだ…)」「はかない夢」「夢物語」みたいに。と思っていたら、この「夢」が「将来への~」といった意味でも使われるようになったのは比較的最近(日本の明治期位?)で、広義の「願望」なども含む言葉になったようです。キング牧師の名演説、”I have a dream!~"はまさに「願望」を意味しますので、本来は英語のDreamの方が寝ている時の「夢」と「願望」を同様に表し、日本語ではその訳語として広まったようです。何となく、それを知ってスッキリとしました。余談…。
     
夢を語ろうとすれば、宗教的、心理学的、生理学的、文学的等、様々な角度からアプローチができ、とてもコンパクトにはまとめられないものですけど、その中に「明晰夢(めいせきむ:Lucid dreaming)」という、とても興味深いものがあります。「夢判断」のように「夢」にかかわる事は古くから行われていたようですが、日本の中世(平安期)では、良い夢を見たらそれを売り買い(人に譲る・貰う)までしていたようです。心理学的にはフロイト、ユングが「夢分析」の大御所です。あと、「自由からの逃走」で有名なエーリッヒ・フロムも。日常的にも「夢占い」とかで、あーでもないこーでもない(失礼)と色々書かれた本にお目にかかります。生理学的には「レム睡眠(Rapid eye movement sleep)」の時に見るとか、宗教的には「お告げ、予知夢」とか。

夢を見るのは人間だけではないそうですが(犬なども見るとの説あり)、少なくとも、人にとって「夢」とは、太古より誠に不可思議なものであって、そのメカニズム自体は現代でもまだ十分に解明されていないようです。心理学を学ぶと、「抑圧された無意識世界の発現」、つまり、いつもは無意識下に何らかの理由(思い出すと不味い事とか…)で抑えられているものを、睡眠という「脳の抑制力(意識)がゆるむ時に、その無意識下のものが表層意識に出てくる」のが夢であるとか。まあ、これも仮説の域は超えないでしょうけど。他にも様々な(仮)説があります。
     
「明晰夢(めいせきむ)」は誠に不思議なものです。これは、夢を見ている者が「これは夢である」と自覚しており、その夢を「意識」で自分の思い通りにコントロールできる夢の事。分かりやすく言えば、夢を見ている時、「今、自分は夢の中にいる。だから、現実とは違うから、空を飛んでみよう」と思い、夢の中で空を飛ぶという事。まあ、コントロールといっても、「完全な」とはいかず、「ある程度」という事のようですが。なぜなら、「意識」を司る前頭葉が半覚醒状態で起こる現象らしく、あまり夢に強く働きかけようとすると「目が覚めてしまう」からです。目が覚めてしまえば、コントロール対象の「夢」自体も消えてなくなります。

これって、何人かの体験者によって知らされた事項を、現象として「明晰夢」という言葉で表現している訳です。実は、私も似たような経験があります。自分自身、よく夢を見る方だと思いますけど(人の夢の事は分かりません)、その中で何度か「これは夢だ」という意識を持ったことがあります。子供のころからです。確かに、その夢に対して積極的に関与しようとすると、目が覚めます。悪い夢などを見た時はこれで、強制的に目を覚まして、ホッとすることもあります。
 
この明晰夢自体は特殊なものではなく、誰にでも起こりうる現象であるようです。仮説でしょうけど、前述した「前頭葉が半覚醒」の状態で起きる。つまり、「寝ている」と「起きている」の中間状態ということでしょう。あの「金縛り現象」なども、そのようなときに起きると考えられています。まあ、恐らく「決まった条件下での確実な再現性」というのは無いと思いますから、仮説でしょう。しかし、「意図的に明晰夢を見る方法」などというものがあるようです。明晰夢自体、メカニズムとして完全に解明されている訳ではないので、経験則として「夢見術」「夢コントロール法」というのがあるという事でしょう。なんと、明晰夢を見るための機器も存在するようです。ハウツーものの類を見ると、共通していることは「まず眠る事」です。当たり前ですね。条件は「目が覚めないようにする」事で、静かな所とか、寒くない、熱くない、風呂に入ってリラックスする、といった環境で眠る必要があるようですけど、これは通常の「寝つきが悪い人の安眠法」と同じです。あとは、「夢である」と気づいた時に動揺せず、むしろ「夢の中に意識を持ってくる」とか…。

難しそう…。動揺しない、というのは何となく理解できます。つまり、動揺して「恐怖」を覚えると、そういうものが現れるという事でしょう。自分の経験から言うと、「突然気づく」という事はなく、「徐々に気が付いていく」ような感じです。例えば、ある知人と喧嘩していて、自分が一方的に責めて、相手はズッと黙っている時、「あれ、おまえ、死んだはずだよな…」なんて途中で気が付くとか(これはけっこうゾッとします)、家人と話している時、「え、俺の家族と違うような…」と気が付く感じです。
  
そんな時、夢をコントロールしてみようとはあまり思わず、大抵、そう気づいた時に「目が覚める」のが殆どです。どうも、確かに夢の中で「自分の意識」を持った時は脳が覚醒するのでしょう。しかし、前述したように、その「夢のコントロール」をテクニックとして積極的に実践しようとしている方々がいます。訓練をすれば「夢見術」をマスターできるとか。しかし、その事に対して「危険性」を訴えている方々もいます。意識障害などを引き起こしてしまうとかで。これは、多分「自己催眠」のようなものであると考えれば、その「危険性」もあり得る事と思います。よく言いますが、催眠術は「かけるより、解く方が難しい」と。明晰夢も「半覚醒状態の脳」の中で行うものとすれば、「催眠状態(眠気を起こしている)」と同じ状況です。「半覚醒状態の脳」という事は、ある意味、「無防備な状態の脳」、覚醒状態のメカニズムが正常に働いていない脳、という事になります。「明晰夢=自己催眠」とも考えられますから、やはり危険なような…。

とはいえ、「夢をコントロール」できるというのは、現実では叶わない事を「夢の世界」で叶えようとする訳でから、何とも魅力的であり、何とも不思議な事です。好きな人に会ったり、TVアニメの主人公のようになったり、空を飛んだり、海に潜ったり…。その世界ではまさに「超人」です。しかし、現実の世界で楽しく遊び、楽しく働き、グッスリと眠れる、ってのもいいですね。さて、どちらが難しいのでしょうか?

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